本場黄八丈の反物

この商品について

黄八丈（きはちじょう）は、八丈島に伝わる草木染めの絹織物。 島に自生する植物の煮汁で黄色、鳶色、黒に染められた糸を平織りまたは綾織りに織り、縞模様や格子模様を作ったもの。 まれに無地の物も染められることがありますが、地の黄色がムラになりやすく市場にはほとんど出回ることがありません。八丈島が本場となりますが、秋田県でもハマナスなどを原料とした染料を用いた「黄八丈」が織られているため、そちらの八丈を「秋田黄八丈」、八丈島で生産される八丈を「本場黄八丈」と呼んで区別しております。 八丈刈安（コブナグサ）で染めた明るい黄色の色彩が特徴であります。 鳶色が主体になったものは茶八丈、黒が主体のものは黒八丈と呼ぶことがありますが、黒八丈には同名の別の絹織物が存在するので混同しやすい。黄八丈という名称は戦後になってからよく使われるようになったものであり、以前は「八丈絹」「丹後」と呼ばれておりました。
黄八丈は、天然素材の上、その強固な染めと織は孫や曾孫の代まで色褪せないと言われております。
1977年に国の伝統的工芸品に指定され、1984年に東京都の文化財に指定されました。