ガンダーラの仏像

ガンダーラは現在のアフガニスタン東部からパキスタン北西部にかけて存在した古代王国。ガンダーラ美術はペルシャ、ギリシャ、シリア、インドの様々な美術様式を取り入れた仏教美術として有名である。パルティア治世の紀元前50年~紀元75年が始まりとされ、クシャーナ朝治世の1世紀~5世紀にその隆盛を極めました。インドで生まれた仏教は当初、仏陀そのものの偶像を崇拝することを否定していたが、この地でギリシャ文明と出会い、仏像を生み出しました。インド、中国や日本にも伝わり、大乗仏教も生まれました。ガンダーラ仏はガンダーラ地方で1~7世紀頃制作された仏像。仏像は1世紀末頃ガンダーラ地方で初めて造られたという説が有力であるが、マトゥラ地方のマトゥラ仏が仏像成立の最初だとする説もあります。特徴はギリシア・ローマ的な表現によって仏像を造っている点で、一般に波状の頭髪を束ねて髪を結い、風貌も鼻筋が通って眼窩のくぼんだヨーロッパ的顔立ちをしております。ガンダーラの髪の毛は波状でしだが、マトゥラでは渦巻状になるようになりました。仏像彫刻は後期 (4~7世紀) になるとスタッコ造りのものが多くなり、石彫の作風とは思えない独特の美しさを持ってます。釈迦仏が多いが過去仏もあり、菩薩像としては悉達多菩薩、弥勒菩薩のほか観音菩薩もある。また、訶利帝、半支迦などがみられます。ガンダーラ仏の形式は東方へも伝えられ、中国の仏像にもその影響を残しております。


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